
ハッカーという生き物は夜行性である.朝 9 時から夕方 5 時という,いわゆる「一般的な」働き方はしないものの,夜 9 時から朝 5 時という時間帯では驚くほどの生産性で活動を行っているという話もあるくらいだ.このことも,「普通の人」から見れば「不精で短気で傲慢で」というハッカーの三大美徳を形成する材料になっているのかもしれない.このハッカーの特性というのは万国共通らしく,日本に生息する多くのハッカーたちも,おおむね夜行性である.多くのオープンソースプロジェクトのコミットが,夜中から明け方にかけて行われていることからも,このことが推察できるとおもう(もっとも,日中はそれぞれ仕事を行っているのだから,必然とも言える訳だが…).そんな日本のハッカーコミュニティが作り出した一つのディストリビューションがある.本日紹介するのは Momonga Linux.日本生まれの新しいディストリビューションである.このプロジェクトに集結したのは,その業界で名高いハッカーではない.金の卵ともいうべき,これまでその他大勢として数えられてきたハッカーたちである.彼らの作り出した Momonga の開発理念は,【使う人が作る、「俺に優しい」ディストリビューション】である.そう,彼らももともとは Linux を使う側だっただのだ.驚くことに Momonga は,違った意味で他のディストリビューションより先を行っている.静かに,しかし確実に自己主張をしてるのである.例えばプロジェクトは Momonga のために新しいパッケージ更新システムを開発した.さらに多くのツール群を Ruby と呼ばれる【ハッカーによるハッカーのためのオブジェクト指向言語】で記述し,GUI インストーラも Momonga と呼ばれるほかに類をみない,人に優しいインストーラとして仕上げられている.また日本で開発されているので,日本語に対応しているのはもちろんのこと,OpenOffice や ext3 ジャーナリングファイルシステム,GNOME デスクトップマネージャなど,数多くの機能を盛り込み,【使いやすさ】第一に開発が行われていることも,バザール式のコミュニティベース開発を行っているからこその成果といえるだろう.パッケージマネージャには RPM が採用されており,日本で広く普及しているほかのディストリビューションからの乗り換えも容易に行えることだろう.また,特筆すべきは coMomonga と呼ばれる coLinux 向け Momonga のディスクイメージである.これによって,Windows ユーザですらも,ほんの数分のインストール時間を割くだけで Momonga の環境を手に入れることができるのである.現在 coLinux 向けにイメージを提供しているディストリビュータが少ないことを考えると,これは非常に大きな特徴となるだろう.付属パッケージ群も豊富で,サーバソフトやグループウェアスイートこそそれに含まれていないものの,デスクトップ用途や開発用途で使うなら十分な働きをしてくれること間違いないだろう.こんな小さなしかし自己主張の強い Momonga.飼い慣らす自身のある方は,ぜひ使ってみてはいかがだろうか?逆にその魅力にとり込まれて「Momonga 無しじゃ生きていけない」ということのないよう,気をつけていただきたいものである.
関連リンク:
[Momonga Linux]
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最近はブラスタやサッサ規模のウィルスは起きてないですね。安心していいのですかねえ。