
Linux を求めるユーザのニーズに,好くなからず「軽くて早い」が含まれている事だと思う.事実,乗り換えを検討している人の多くが口にするのが,「XP より軽いの? XP より早いの?」なのである.しかし,現状主力と言われるディストリビューションを使った時,それらへの回答は必ずしも Yes ではない.大量に裏で動作するデーモン,華美で豪華な概観を誇るデスクトップスイートなど,それらを使う前提であれば,場合によっては Linux の方が遅かったり重かったりする.かといって,テキストベースのディストリビューションに流れるというのは,非常に酷な選択肢である.これを打開するため,これまで多くの創意工夫がなされてきた.本日紹介するのは Vector Linux.カナダ発の軽くて小さい Linux ディストリビューションである.Vector は当初から一貫して「小さく,軽く」をモットーに開発が続けられている.そのためベースディストリビューションには改善しやすい Slackware を採用し,なおかつ使いやすい GUI を提供するため,GNOME や KDE ほどでないにしろ,原始的なウィンドウマネージャよりは遥かにマシな Fluxbox, IceWM, XFce といった類のものを採用している.コンパクトなボディながら ext3, ReiserFS と二通りのジャーナリングファイルシステムから好みのものを選ぶことができ,小さいからという妥協は一辺も感じられない.2.6 カーネルを採用しているためハードウェアの自動検出にも優れ,最新のものはさすがに難しいが,現在流通している数多くのハードウェアは利用できるようになっている.Gslapt/slapt-get という,apt に似たパッケージマネージメントシステムを搭載しており,tgz 形式のパッケージ管理でありながら,あたかも rpm や deb に近い管理体制を確立している.多言語対応されていないのが残念なところであるが,小さくて軽いディストリビューションに魅力を感じる方は,ぜひ一度使ってみていただきたい.
関連リンク:
[Vector Linux]
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